幼稚園や小学校では教えてくれない未来に生き残る力を育てます
幼稚園や小学校では教えてくれない
未来に生き残る力を育てます

モラル・ライセンシングに要注意

今までに

 

ダイエット中なのに

誘惑に負けてしまったり、

目標に向けて語学を頑張って

勉強したけど、続かなかったり、

子どもとの関わり方や声かけを

見直したのにも関わらず、

怒鳴ってしまうことがあったり、

もし、

このような

自分の考えや目標とは

別の行動をとったことがある人は

 

『モラル・ライセンシング』

 

の罠にはまっているかも

しれません。

私もこの話を知った時には

驚きました。

けっこう、

罠にはまっていることに

気づいたんです。

この話を何回かに分けて

お伝えします。

 

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モラル・ライセンシングとは?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

心理学用語であり、

人はなにかよいことをすると、

いい気分になります。

 

そのせいで、

自分の衝動をしがちになります。

 

そして、多くの場合は

悪いことをしたってかまわない』

 

と思ってしまうのです。

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当たり前の回答結果

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プリンス大学で以下のような

実験が行われました。

【Aグループの質問】

「ほとんどの女性は

本当に頭がいいとは言えない。」

「ほとんどの女性は

外で仕事するよりも家で子どもの世話を

する方が向いている。」

この質問に

「全く反対」、「やや反対」、

「やや賛成」、「全く賛成」

この4つで答えてもらったそうです。

このような質問で

「全く賛成」と答える人は

ほとんどいないでしょう。

つぎは

 

“ほとんど”の部分を

“中には”という表現に変えました。

 

【Bグループの質問】

「中には本当に頭がよいとは

いえない女性もいる」

 

「中には外で仕事をするよりも、、、

(省略)」

 

この質問回答は

一気に難易度が上がります。

中には〜もいる。

 

この表現にケチをつけるのは

難しいですよね。

これらの調査は

心理学者のブノワ・モナンさんと

デイル・ミラーさんの研究の一部です。

あなたのお察しの通りで

 

Aグループの

ほとんどの学生が「全く反対」を

選びました。

 

Bグループ学生の結果は

やや中立的になったそうです。

 

当然の結果だと思います。

 

しかし、

重要なのはこの後の実験です。

 

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驚きの実験結果、その理由は?

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この実験の後に、

学生たちは就職面接という設定で

意思決定をする実験に参加しました。

与えられた課題は、

 

『男女数名の候補者の適正を

判断すること』

でした。

職種は建設や金融などの

典型的な男性中心の業界の

上級職という設定でした。

先ほどの質問で

性差別を嫌う回答をする

学生たちです。

 

業界や職種がなんであれ

能力のある女性の候補者を

差別するわけがありません。

しかし、

結果は全く違ったのです。。。

あからさまに

Aグループで性差別的な意見に

強く反対した学生の方が

Bグループでしぶしぶ

やや反対を選んだ学生よりも

==============

この職種には女性よりも

男性の方が向いている

==============

 

と判断したのです。

心理学者たちは

 

『人はいったん意見を表明したら

その後もその意見に従って

行動するもの』

と思い込んでいました。

誰だって、

偽善者のような思いは

したくないに決まっています。

しかし、

プリンス大学の学生は

一度は性差別の意見に反対した後、

性差別的な判断をくだしています。

つまり、

心理学者たちは

終始一貫したい行動をとりたいという

考えには例外があることを

突き止めました。

 

こと善悪の問題に関しては

たいていの人は

道徳的に完全でありたいとは

思っていないそうです。

そのため、

少し良いことをすると、

今度は自分の好きなように

行動してもいいと思ってしまうそうです。

これが

 

『モラル・ライセンシング』

 

です。

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良いことをしたら次は、、、

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良いことをしたら

いい気分になって、

そのせいで自分の衝動を

信じてしまいやすくなるそうです。

 

その結果、

多くの人は善悪の判断ができなくなり

先ほどとは違った行動をして

しまうそうです。

ダイエット中の人は

日中にチョコを頑張って我慢した場合、

 

夜中にチョコを

バクバク食べてしまう可能性が

あるそうです。

 

これも

モラル・ライセンシングです。

「一度、我慢したんだから、

その次は自分の衝動に従っても

いいでしょう!」

こういう心の声が出てきて

無意識にそうしてしまう。

昼間にチョコを我慢しても

夜中に食べたら同じことです。

さらに言えば、

夜中の方がカロリー消費が難しいので

逆にマイナスだと思います。

 

このような例もあります。

寄付金の依頼を受けたとき、

自分が以前に気前よく

寄付したことを思い出した人は

そのような過去の行いを

思い出さなかった人たちに比べて

寄付金が6割も低いという研究もあります。

 

しかも、

単に思い出しただけで、

実際に寄付を過去にしていたかは

わかりません。

私はこういう経験が

過去によくあります。

昼食にお米を我慢したから

夕食はピザの食べ放題にいく!

(食べ放題好きなんです。。泣)

よくよく考えれば

おかしな行動とわかりますが、

 

その時は 、昼間に我慢した

「自分はえらい!」

「がんばった!」

 

と思っていました。

その結果、

痩せれるわけもなく、、、

心理学の知識を得て

日々の生活で気をつけるように

なってから

 

だいぶ、モラル・ライセンシングは

減ってきました。

それでも

 

「仕事をがんばった!」

 

と自分に言い聞かせて

普段は食べないものを

ご褒美として食べたり

普段は買わないものを

買ってしまうことが時々あります。

 

ん、ん〜。

まだまだ修行が足りませんね。。

 

あなたはどうでしょうか?

当てはまる人は

一緒に気をつけていきましょう!

 

本日も最後まで
お読みいただき
ありがとうございました。

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